どうも~日本各地の美味しいご飯のお供を紹介するおかわりJAPAN(@OKAWARIJAPAN)の長船です。
ご飯のお供をより美味しく健康に楽しんでもらうために、
先月から連載スタートした
<五つ星お米マスターsakiのお米の美味しい話> の第2弾です。
この企画はお米のプロフェッショナルである五つ星お米マイスターのsakiこと野田さきさんに
「へぇ~そうなんだぁ」と思わず唸ってしまうお米についての役立つ情報を教えてもらうコーナーです。
前回は新米の季節にぴったりの「お米の美味しい炊き方」でしたが、
今回のテーマは「朝ごはんと雑穀米」です。
近年、子供から大人まで朝ごはんをちゃんと食べない人が増えていると問題になっていますよね。
お米の専門家である五つ星お米マイスターsakiさんの記事をどうぞ!
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炊き立てのご飯が一番惜しい季節がやってきました。
日本のお米は、一年に一度、この時期に収穫します。新米を炊き立てでいただく贅沢な秋の食卓には、ほかにもごはんに合う旬
がいっぱい。
そこで、今回は、五ツ星お米マイスターsaki (@saki_kome)が、
美味しい炊き方をマスターされた皆さんの「手前ご飯」がもっと楽しくなる「朝ごはんと雑穀米」についてお話します!
※前回の美味しい炊き方の記事はこちらです↓↓
【1】朝ごはんを食べることの大切さ
「大人の方だと朝ごはんは抜きの方が体の調子がいいからね」なんて言っていらっしゃる方も多いかと。
しかしながら、私は、平成 18 年から小学生に「出前授業」で、お米の講師をするようになってから、朝ごはんの大切さをお話してきました。
(参照元:日本米穀商連合会 お米マイスターの出前授業教材より)
これは、お子様は育ち盛りであるから朝食が必要ということだけではなさそうです。
では、大人の方はどれくらいの方が朝食を召し上がっていらっしゃらないのでしょうか。
(出典:平成 29 年「国民健康・栄養調査」)
最新の調査からみると全体的に 10%~15%、20 代の方々はもっとも朝食を食べていない率が高い結果です。
大人ですから、飲みすぎた次の日くらいは無理のないように、お味噌汁で調子が整うまで待つというのもたまにはあるかと思います。
最近の日本人で追跡したデータによれば、毎日朝ごはんを食べる人と食べない人とで比較してみると、朝ごはんを食べない人の方が、脳卒中のリスクが高いことが分かりました。
朝食を毎日食べることは脳卒中の予防になるんですね。 Stroke 2016 .2; 47(2): 477-81 参照
今は栄養学の研究も進んで健康な大人は、朝食抜きなんてダメ、スナック菓子などは控えて、朝食を食べる、
特に「朝にしっかり食事をとること」が、一番太りにくいという結果も出ているのです。
健康な大人も子供同様、朝ごはんはたっぷりと食べてよし!なんですね。 J Nutr. 2017.9; 147(9): 1722-1728 参照
【2】朝ごはんには「雑穀米」が良い理由
さて、おかわり JAPN さんのこのコーナーを楽しみにしている皆さん
朝ご飯をいっぱい食べていいと分かったなら、
その質にもこだわりたいところ!ですよね。一人当たりのコメの消費量は昭和 37 年(1962 年)が最もピーク(118.3 ㎏)でした。
それ以前より昔の日本人、一日3食当たり前にごはんを食べていたころのごはんには、必ず麦など雑穀が入っていたものでした。
経済的な理由からこのようなご飯を食べていたわけですが、
実は知らずに雑穀ご飯を頂くことで足らない食物繊維を補っていました。
白米を食べる習慣がついて、日本人は、穀物からとっていた食物繊維が少なくなったのです。
雑穀には、大麦、ハト麦、あわ、キビ、古代米(桜米、赤米、黒米)などがあります。
玄米と違い、これらは、白米に混ぜて普通に炊くことができます。
なかでも大麦は、食物繊維が白米の19倍!とてもお手軽にサプリメントで補うようなカルシウム、ビタミンなども豊富に含みます。
大麦、特に食べやすくてもちもちした「もち麦」をローソンのおにぎりで大流行にしたもち麦ブームの火付け役、西沢邦弘先生のお話を伺う機会があり、先生によれば、
『朝食に大麦を食べると1日中血糖値抑制効果が持続し食べ続けることで内臓脂肪が減った、
という「内臓脂肪低減作用」が期待できる』そうです。
また、ごはんは、もちろん炊き立てがおいしいのですが、ごはんのでんぷんが冷めると、食物繊維に似た働きをする「レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)」に変化します。
でんぷんがレジスタントスターチに変化することで食物繊維がなんと2〜3倍!
おかわり JAPAN さんの「ごはんがおいしい雑穀米」でおいしい雑穀ご飯を炊いて、
健康で美しい体づくりを朝ごはんの主食は「ごはん」から始めましょう!
↓↓ごはんが美味しい雑穀米のご購入はこちら↓↓
【3】 ごはん食をより楽しむために!美味しい新米選び方
この10月初めより、大阪の阪神百貨店では「幸せ!新米 朝ごはん」。
という期間限定の新米イベントが開催されました。
五ツ星お米マイスターsaki が、生産者の熱い気持ちを精米にして10種のお米たちを販売しました。
皆さんのご質問で一番多かったのは「どのお米が一番おいしいの?」です。
毎年、秋には各地でお米のコンクールが開かれます。私も審査員として、参加させていただくコンクールもございます。
年明けには、よく耳にする「特 A」のお米が発表されます。
一般財団法人 日本穀物検定協会さんの「米の食味ランキング」です。
http://www.kokken.or.jp/ranking_area.html
このランキングでは、平成15年の頃11品種だった「特 A」取得米が、
平成26年度からは40品種を超えるお米が「特 A」に選ばれるようになりました。昨年度は、155のおこめのうち、なんと55品種も特 A に!
各県のこだわりたっぷりの「ブランド米」に長年愛されている各地の銘柄米、
美味しいお米たちの中から自分にあった「好みのお米」を選ぶことが「美味しいお米選び」となる時代です。
そのお米選びのお手伝いとして、適役なのが各地の五ツ星お米マイスター。
五ツ星お米マイスターがいるお店でマイスターからぜひアドバイスをもらいながら、自分に合った美味しい新米を選んでください。
http://www.okome-maistar.net/meister_index.html
【4】おかわりが楽しみ!次回の予告
新米をお米マイスターのお店で買ったら、ぜひ、糠をゲットしてみて!糠はジップロックに
入れて、しっかり空気を抜いて、冷蔵庫で保管してください。
お米マイスターのお店では、いつでも糠が手に入るので、新鮮なものが手に入ります。
次回は、美味しいぬか床づくり、糠の栄養についてお話しますよ!
参考文献 日本人のための化学的に正しい食事術:西沢邦浩
ごはんをまいにち食べて健康になる:大森正司
随時参照の論文、データは文中に記載
1978 年 2 月創業、株式会社米由にて 41 年、米穀店の長女として米に携わる。
大学卒業後他社へ就職するも、1993 年(平成 5 年)、冷夏による平成の米騒動の秋にコメヨ シへ入り、ただひたすらにお米と向き合う。
2003 年(平成 15 年)2 月、米・食味鑑定士となる。 2004 年(平成 16 年)10 月、五ツ星お米マイスターとなる。
翌年より、五ツ星お米マイスター講師として愛知県内小学校へ出前授業に出向く。
飲食店の調理炊飯の相談を受けることも多数であったため、 2012 年(平成 24 年)2 月、調理炊飯鑑定士資格を取得し、企業様向けのセミナーなども行う。
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sakiさんありがとうございました!!
みなさま、次回もお楽しみに♪ これからもおかわりJAPANをよろしくお願いします。